優しさ


阿亀屋です。おはようございます。明けましておめでとうございます。先日、初のボーカロイド作品「おひとよし feat.初音ミク」を公開いたしました。沢山の方々に反応をいただいており、びっくりです。流石は歌姫だなあ。
今回は初めてピアノ調のしんみりとしたバラードにしてみました。歌詞は心の叫びをそのまま貼り付けた故に、回りくどくなくシンプルなものになりました。歌詞が引き立つメロディと、それに見合うコードを探りながら慣れないバラードを作ったので、未だにこの曲で大丈夫だったかな、と心配になったりしています。
この曲のテーマである、優しさ。自分に都合の良いことの優しさ。憎くて堪らない人へ向ける戒めの優しさ。どうであれ人間の身勝手な部分が垣間見えるものだと思い、この曲を作りました。その存在自体を否定してしまうほど恨んでいる人がいたとして、その人へ何も復讐しなかった場合に、優しいと言われてしまう。おひとよしだと言われてしまう。優しくなんてないのにね、言うなれば賢いとでも言ってもらいたい。優しさと良く似たナイフを身構えて距離を置いた筈なのに。それくらい誰かを憎むことで、自分自身を見失ってしまうこともある。やり返したところで傷は癒えない。誰の心も変わらない。時間が解決といえど、カレンダーが薄くなっていく度、ただ自分の内面が悶々と溜まっていくだけ。んーと、愚痴は止まらないのでここいらで。
ピアノのアレンジも少し戸惑った。どうしたら歌詞が引き立つのか。目立ち過ぎず、埋もれ過ぎず、一番気持ちのいいところを探りながら編曲していた。すっと耳に入る様なピアノを鳴らすために、色々な楽曲を聴いた。やっぱり慣れない作業はとても時間をかけてしまう。丸一日作業してもまだまだかかった様な気がする。
最近は編曲の際に、ドラム以外でもリズムを刻むことを心掛けている。コードをただジャーンと鳴らして、裏でドラムで拍を取っていくだけでは、ある程度同じ雰囲気のものになってしまうし、何より聴いていてつまらないそう。折角聴いてくれたのに、微妙と思われてしまうのは残念でしかないので、誰かの心に留まる音楽に仕上げていきたい。
おひとよしの裏話的なものを書こうとしたらてんやわんやな内容になってしまった。毎度のことだけれど。
1/8の21時頃、YouTubeとニコニコにて新曲をあげる予定です。前々から告知していた曲です。初音ミク2作目です。今回のMVは素敵なイラストを提供していただき、良いものになったと思います。これから最終調整。是非に!
緊急事態宣言がまた出るそうですね。体調を気をつけて、元気に過ごしましょう。阿亀屋でした。では。



阿亀屋 MV「おひとよし feat.初音ミク」

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