恋煩い


「淡雪」ははじめて酸っぱい恋愛みたいなものをテーマにして作った楽曲です。暗めのテーマを題材にしがちな私ですが、プロセカNEXTで楽曲募集があり「ポップな曲」というテーマだったので、それにそぐうよう雰囲気をガラッと変えて作ってみました。
ポップな曲を作るにあたって、シンプルかつ聴きやすくすべしと思い、単純な四つ打ちのリズムにしてます。2、4拍目はスネアにクラップを重ねて鳴らすことで、しっかりと抜ける音にしました。四つ打ちの後ろでハットはシャッフルで鳴っているので、聴いていて飽きないのではと思っています。
コードに関しては、この曲はブリッジ以外は全て A→G#m→C#m の循環コードです。サビ転調やABメロでの進行の変化なども考えましたが、恋している時の一途な迷いなき気持ちをそのまま表そうとした結果、こうなりました。ブリッジで進行が変わるのは少し不安が生じてきたんでしょうね。恋愛は難しいもんで。
淡雪と言うのは、うすらと積もったすぐに溶けてしまう春の雪のことで、それと恋心を照らし合わせた楽曲です。少し手を触れれば溶けてしまうような淡い恋愛感を、「好き」という言葉を使わずに表現してみました。敢えてストレートに表現しないことが、別に好きじゃないし?って感じの恋愛を投影できるかなと。それと春なのに雪が降っているという何とも言えぬもどかしさが、恋とどこか似ている気がしませんか。こんなにも好きなのに、あの人はまだ見てはくれない。2人ともに春が来ない、みたいな。あくまで妄想ですが。
ラブソングを書くに当たっては、人生で初めての少女漫画を読んでみました。きゃぴきゃぴしたような艶やかな恋愛を参考にしてみようかなと思い、ハニーレモンソーダという作品を読ませていただいたのですが、女の子じゃなくても続きが読みたいと思わせるような、素敵な作品でした。色んな恋心を知れて、凄く参考になりました。いつかレモネードを題材にした曲を書きたいね。
そろそろ真白の春が終わり、梅雨がやってきます。皆さんは恋愛してますか。淡雪のような、真っ白の恋愛を楽しんでくださいね。おやすみなさい。