拘り


「拘り」が深いだとか色々な用途に使われている言葉ですが、本来は考え方が固くなってしまって、一つのことしか考えられないと言った意味だそう。あれもこれも拘ってしまうと言ってしまうと、性懲りなく同じことを繰り返す人なのかねと思いました。
淡雪、シミュラクラ、不信感シンドロームとなかなかに明らかなほどエレクトロなシンセサウンドというか、打ち込み音の楽曲を多く作ってきたんで、この頃はバンド曲を使ってます。一旦2日前くらいに完成したのですが、なかなかに単調である、Aからブリッジからサビから全て流れて聴けてしまうようなものになってしまったんで、作り直しております。この作り直しの作業を拘りと言うんだろうかと思っての所存っすね。拘りというか何というか、楽曲を作るにあたっての必然的な作業ではあるんで、言ってしまえばある種のノルマのように、やらねばならないことに思います。
テーマとしては過去の過ちってものを如何に前向きに、後ろめたさを持ちつつも忘れちまおうかって感じの曲です。たまに昔の記憶が映像として思い出されることがあって、それが良い記憶悪い記憶関係なく流れるのですが、記憶力の豊満な人間として生まれた以上仕方のない不可抗力のように感じていて。それがいい記憶わるい記憶分別なくフラッシュバックするんで、やめてくれって感じすよね。自分の中の記憶を詳細に書き出したところで誰の需要にも合わなく、自己満足の音楽で終わってしまうんで、如何にある意味抽象的に、ファンタジックに表せたらなと思っております。音楽としてこう言った心内を消化していければ、まあ素敵な曲ができるのではなかろうかと言ったところすね。
拘ることはせず、ナルシシズムみたいな自分の曲に対しての真摯に向き合って作りますんで待っててくださえ。あちい。