こんにちは。今回は6/18に投稿した「不信感シンドローム」という曲の制作時のお話を書きます。いつもは投稿してから一ヶ月以上経ってやっと書こうという気分になっていたのですが、今回は早めです。
YouTubeで1500回、ニコニコでは700回再生していただいております。皆様ありがとうねえ。まだ聴いてない方は是非聴いてください。
この曲は、自分の心の中を一旦全て吐き出そう、と作った曲です。というのも、シミュラクラという曲を作った後、暫く燃え尽き症候群の様な、スランプに陥ってしまい作業がままならぬ日々が続いていました。ただ音楽は作りたい、それにも関わらずにべもなく時は過ぎてゆく。そんな中で作りましたね。
テーマとして説明づけるのならば、人間の中のドロドロしたものをかこう、という感じです。世の中の普通だとか、今までの世界に普遍的に存在してきたモラルだとか、それらは何処か信憑性に欠けている。あくまで普通という肩書きがあるだけであって、蓋を開けてみれば、それらが正しくあるための発条が錆び付いている様な、そんな感覚があります。皆が口を揃えて呟く「平凡」ってものが、如何に目眩を起こしてしまっているのか、この曲を客観的に聴いてみると、そんな様な訴えの歌の様に思います。
歌詞
これはどんな感じに作ったと説明付けられないっすね。どだい自分の中にあったモヤモヤした疑惑というか、世の常に疑問提示の様なものを投げかけたままです。
いつかは死ぬんだからなあ、と投げやりになった様な歌詞もあって、後々聴くとなんだこいつはと自分で思いました。歌詞だけ読むと、もう楽曲の制作を辞めてしまうんじゃなかろうかと思わせるフレーズも多々あるのですが、んなこたないです。音楽作るのってむじいなあと思いながら作ったんで、そんな歌詞になってしまったのだと思います。初音ミクの楽曲を作ります。「初音」って言葉を入れたんで、もうミクは使わないのかという声もあったんですが、使います。しっかりと。お騒がせな歌詞ですみません。
インスト
不穏な、それでいてカッコ良い。打ち込みサウンドではあるのですが、生の音色のような温かみも感じられたらなと汚したストリングスなどが主体となっています。Aメロは至極シンプルというか、キックとストリングスのみの二つ打ち、四つ打ちのリズムにしました。歌詞を聴いてもらいたかったんでしょうね。Bメロからは色んな音が段々追加されていきます。めちゃくちゃ高いコーラスが左右を駆け巡っていたり、歪みに歪ませ少しローカットしたシンセベースが駆け上がってきたりと、不安定な感じを演出できたのかなあと思います。サビは言わずもがなドカン、と。ギターとベースが急に入ってくるんで厚みが凄く感じられると思います。後はキーボードとかピアノとかなんやかんやで作ってます。段々沸沸と何かが込み上げてくるようなサビになったんで、かっこいいと思います。
オフボーカルあげました。
こちらです。使ってください。
ボーカル
今回はミクとフラワ、二人のデュエットのような感じに歌ってもらいました。初めはミクの楽曲として作ったのですが、お試しでデュエットにしたら如何でしょうとやってみたところ凄くハマってしまった次第です。結果として美しく力強いバラードのようなものになったのではないのかなと思います。綺麗に歌わせることを目標に調声しました。ミクは儚く切ない声で、フラワは力強くも悲しげな声を持っているボーカロイドなので、そこを潰さずお互いの良さが出るといいなと思います。どうなんでしょう、良くも悪くも普通って感じの調声ですね。ベタ打ち感はないんで、いいんでなかろうか?
MV
MVにはセーラー服の女の子を描きました。この子が何というわけではありませんが、その時に描きたかったイラストだったんだと思います。楽曲にも合っていて、怖い雰囲気を醸しつつも美しいような、外国のお人形を見たときのような感覚に近いものを感じました。一応目元も足も描いてあるのですが、編集上何も見えなくなってしまいました。目が歌詞で隠れているのは、色々な言葉達が募って目の前が見えなくなる感覚みたいなものをどうにかイラストで一枚で表現できないかと錯誤した結果です。後誰にも気づかれなそうなんで描いてしまいますが、2番のAメロの「くらくらり 宙ぶらりん」の部分でこの女の子は死んでます。めちゃくちゃ目を凝らして見ると、その歌詞から後は女の子の首に小さな赤い線が引かれてますね。首が切れてるんです。誰も気づかないだろうなあと思いつつ、入れてみました。怖いね、すまんね。
前回のシミュラクラから一ヶ月、また少しクオリティは上がったのではないかと思っております。また色々な楽曲を並行して制作しておりますので、聴いてくださると嬉しいです。
これ、最後まで読んでくれた人はいるんだろか。もしいるのであれば有難うございます。楽曲の制作話ってなんか面白くないですか?私は好きなんですよね。これを読んでからもう一回聴いたりするとまた面白いかと思います。
ではでは、新曲をあげたらまた描きますね。
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